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「S・マックィーンVSルイス・ハミルトン」

ここのところのヨーロッパ発のブランド映像CMに驚かされ続けています。今回は「栄光のル・マン」スティーブ・マックィーンとルイス・ハミルトンのバーチャルです。もう何年も前にナット・キング・コールとナタリー・コールが「アンフォゲタブル」をヴァーチャルで歌った、あれです。とっさに思い出したのがその歌。あの時代、栄光のルマンは私たちに軽い眩暈にも似た衝撃を与えました。オイルの焦げるにおい、ミュルサンヌの直線。映画の冒頭でマックイーンの駆るナロウポルシェ、花束。それらは全て過去の記憶の一片でした。歴史や伝統をテーマに語るためには、その1篇は至上の素材を見つけ出しました。

それは40年もの眠りを覚ますTAGホイヤーの秀逸なCM。モナコと呼ばれるクロノグラフ。ハミルトンにマックィーンが時計を渡し「モナコだ」とハミルトンの腕には「これが未来のモナコ」。なんといいますか時間が融けると言えば安易ですが、時間という唯一普遍のもののもつ美しさというか、切なさというかそういうものを表現者は常に求めているのかもしれません。そして見つけたのでしょうね。そのアイデアを紡ぎだした時の驚きというか喜びは、語りつくせぬものでしょうね。また21世紀のテクノロジーがそうしたものを可能にしたということです。

たった1篇の映像、しかしそこに込められた情念、いや表現者のたぐい稀な情熱。こうして、薄っぺらになっていく日本の企業やCMに慣らされるほどに、真のブランドというものの妥協なき歩みに、ただただひれ伏すのみです。

No.037 09/07/02



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No.042 「新構想、動き出した2010年」
No.041 「おかげさまで、20周年」
No.040 「チョモランマから帰還」
No.039 「ジャーナリスト中島祥和さんと」
No.038 「アリ・バタネンVSジャン・トッド」
No.037 「S・マックィーンVSルイス・ハミルトン」
No.036 「西安を考える」
No.035 「砂漠化とブランディング」
No.034 「しばらく、海外です。しかも砂漠のなか。」
No.033 「Je t'aime... moi non plus」
No.032 「ブランディングの神、シャネルニュメルサンク」
No.031 「最後の資源、水」
No.030 「浅草ジンタ」
No.029 「一国二制度?ダブルスタンダード?F1の未来。」
No.028 「62e Festival de Cannes」
No.027 「ぺルルスコーニ、やるねえ。」
No.026 「VWとポルシェ、経営統合へ」
No.025 「高級感や先進性より大事なのは・・・」
No.024 「とあるパーティで。」
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No.022 「Williams aims to sell KERS technology」
No.021 「1万人の女性・・・次世代に輝く10,000の原石」
No.020 「あなたとあう気がするわ。」
No.019 「タンタンに同性愛疑惑浮上!」
No.018 「The Opening of the new Comcast Center in Philadelphia」
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No.016 「BASEL WORLD 2009」
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No.011 「Luigi Colani Design」
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No.009 「戦争を取材するよりもほんの少し安全なだけだ。」
No.008 「桃源郷へ・・。そのプロモーション効果は」
No.007 「女王陛下のハミルトン」
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No.004 THE FIRST LADY THE WORLD'S BEEN WAITING FOR
No.003 王義之蘭亭序
No.002 44億円のマティス
No.001 教員免許更新
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Creative Director
山田 徹 Yamada Tetsu 株式会社グローブコンペティション代表取締役

最近(2008年4月)事務所を郊外に移転しました。そこは趣味のラリーマシン製造のために田舎に所有していた鎮守の森の前にある自動車工場を大改造して制作。本来デザイナーの腕としては自信がある?ものの今回は「原則として廃材や貰い物で、作る。図面は引かない!行き当たりばったりで作る」というコンセプト。友人の世界的建築家の有馬裕之氏も「・・・・」と大納得?の新オフィスで、いまだ未完成の部分をどうしようかと悩んでいるようです。その有馬氏は、ここにリエゾンオフィスを置こうかと思案中とのこと。特に表に向けて閉鎖的、裏に向けて開放的!!?な事務所。来る人を阻み、来た人を快適に、が特徴だそう。

1階はベランダ部分が主な打ち合わせスペースですが、目の前はすぐ鬱蒼とした森。ベランダからはすぐに小径があり、鎮守の森の散歩が出来ます。またこの森は特に小鳥が多く、午前中は素晴らしい鳥の鳴き声で至福の時間が得られます。椅子は本人がコレクターだというだけあって、ものすごくたくさんあります。今度はデザイナーや建築家と林業関係者らとのコラボレーションで「木の椅子」を展開するプロジェクトも進んでいます。さらにはツリーハウス・プロジェクトは、都市と中山間の交流促進と、ただの遊び場ほしさの提案が進んでいます。さらに四国八十八カ所にならった?小さな山の中のトレイルを作ろうと考えているようです。

基本的には読書が趣味ですが、1年のうちの半分近くを旅と読書で過ごしています。クリエイティヴディレクター、コピーライター。時々イラストも描きます。環境問題は25年前から積極的だったのですが「最近はヒステリックな温暖化原理主義はいかがか?」と思案中。環境に特化した地域のフリーマガジンを計画中!なのですが、「環境問題はなにが問題なのか」みたいな切り口ではじめたいらしいので、しばらくしたらこのウェブサイトでも事後報告が出来るかもしれません。どうぞこれからもよろしくお願いします。

09/03/03