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「明けましておめでとうございます。」

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

なにかと激しかった2010年、政治も経済も混沌。日本の司法制度も疲弊してしまってるようです。拠って立つべき「正義」の、存在そのものが曖昧になってしまっています。そうしてしまった検察の問題は小さくありません。

さて、年末進行で進めていた福山のバイクショップMOTOWORKSのリニュアル工事が予定の12月24日に完成し、無事に引渡しを済ませました。

約45坪の鉄骨スレート造の倉庫を改造して23年間に渡りバイク店を経営していたオーナーは、常連さんの集まるバイクショップと、外車のディーラーというやや相容れない2つを融合したいと希望を出してきました。

最近のディーラーの“とんがりよう”に、違和感とともに親和性の低さを感じ、デザインとオーバークオリティな接客技法には、多くの顧客ならずともううんざりしていてた昨今。

そのオーナーの希望に回答を出すため、大胆に鉄骨の組み換えを行い、2Fにデッキを作ることにしました。奥行き15mの店舗の一番奥に階段を設け2Fには、ささやかなBoutiqueとCafeを10坪ずつ。ここに常連さんたちが集いバイク談義に花を咲かせる空間として、少し感度を上げつつ「ほどほど」のクオリティを「空気」と共に出現させました。

面積は一気に1.5倍の約70坪に!1階と2階の往復だけでも、重労働なほどです。この距離感こそは、既存のバイクショップと近未来のディーラーの隔たりだ!という表現です。

2Fの手すりには、イントレのブレスと留め金具で仮設空間のような空気を演出、デッキフロアは良く乾燥させた厚さ35mmの杉足場板をフローリングにしました。壁には輸入バイクの梱包材のベニアなどで化粧、まあそれ以外は全て構造材の露出というハードさではあります。

おかげで1Fは完全な展示とワークスペースに特化させることによって、バイクショップの課題である店舗の外の展示を不用なものにしました。いや、もちろんそこに展示するのも良いし、来客のバイクが良きディスプレイになることでしょう。

ロゴタイプもいじらせていただきました。展示車両を美しく見せるために全てがグレイッシュでモルタル打ちっ放しや木毛板、スレートなどの素材ですから、ロゴタイプは「赤と黒」そのふたつの色はバイクの黒、エンジンの赤。「情熱と侠気」を表現しています。侠気とはいかがか?と思うかもしれませんが、侠気とは義理人情のこと。売れば良い、売るためには跪くことさえ厭わない昨今のディーラーとは全く違う、店主の律儀さとお客様との顧客と店の接点を越えた高い関係性を表現しました。

今回は工務店を使わないこととしました。

無理難題を申し上げました点、この場でお詫び申し上げます。

また外観周りなどの写真は後日掲載いたします。

デザイン設計・施工: 山田 徹

撮影:ASEM STUDIO 赤松 章

No.046 11/01/01


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No.002 44億円のマティス
No.001 教員免許更新
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Creative Director
山田 徹 Yamada Tetsu 株式会社グローブコンペティション代表取締役

最近(2008年4月)事務所を郊外に移転しました。そこは趣味のラリーマシン製造のために田舎に所有していた鎮守の森の前にある自動車工場を大改造して制作。本来デザイナーの腕としては自信がある?ものの今回は「原則として廃材や貰い物で、作る。図面は引かない!行き当たりばったりで作る」というコンセプト。友人の世界的建築家の有馬裕之氏も「・・・・」と大納得?の新オフィスで、いまだ未完成の部分をどうしようかと悩んでいるようです。その有馬氏は、ここにリエゾンオフィスを置こうかと思案中とのこと。特に表に向けて閉鎖的、裏に向けて開放的!!?な事務所。来る人を阻み、来た人を快適に、が特徴だそう。

1階はベランダ部分が主な打ち合わせスペースですが、目の前はすぐ鬱蒼とした森。ベランダからはすぐに小径があり、鎮守の森の散歩が出来ます。またこの森は特に小鳥が多く、午前中は素晴らしい鳥の鳴き声で至福の時間が得られます。椅子は本人がコレクターだというだけあって、ものすごくたくさんあります。今度はデザイナーや建築家と林業関係者らとのコラボレーションで「木の椅子」を展開するプロジェクトも進んでいます。さらにはツリーハウス・プロジェクトは、都市と中山間の交流促進と、ただの遊び場ほしさの提案が進んでいます。さらに四国八十八カ所にならった?小さな山の中のトレイルを作ろうと考えているようです。

基本的には読書が趣味ですが、1年のうちの半分近くを旅と読書で過ごしています。クリエイティヴディレクター、コピーライター。時々イラストも描きます。環境問題は25年前から積極的だったのですが「最近はヒステリックな温暖化原理主義はいかがか?」と思案中。環境に特化した地域のフリーマガジンを計画中!なのですが、「環境問題はなにが問題なのか」みたいな切り口ではじめたいらしいので、しばらくしたらこのウェブサイトでも事後報告が出来るかもしれません。どうぞこれからもよろしくお願いします。

09/03/03